2017.03.01更新

           シネクエスト1

 サンノゼ市で 90年から毎年開催されているシネクエスト映画祭が、今日から本格的に始まりました。本日2月28日から3月12日まで開催されますが、今年の目玉はシネクエストの共同設立者のハーフダン・ハシ—氏によれば「バーチャル・リアリティ(VR)対応の映画」だそうです。映画好きの10万人がサンノゼやレッドウッドシティに集まっています。

 シネクエストのVRによる映像作りのワークショプで頑張っているのが日本企業です。キャノンが3月3日から、パナソニックが3月6日から映画やゲームをバーチャル・リアリティでどう作るのかパネルディスカッションやハンズオンのワークショップを行います。次世代の映画となるか、VR。このシネクエスト映画祭でどんな映画技術の未来に繋がるのでしょう?詳しいことやチケットはWWW.CINEQUEST.ORGでどうぞ。

           シネクエスト2

 

投稿者: Ayako Jacobsson

2017.02.22更新

          DeveloperWeek2017

 ベイエリアでのソフトウェア開発者の祭典、ディベロッパー・ウィーク2017(DeveloperWeek2017)が2月11日から15日に渡って開催されました。同会議 は今年で5回目で、約9千人のディベロッパーやエグゼクティブたちが集まりました。ディベロッパー・ウィークは昨年に続きIoTやモバイルに関するものから、 今年は新たに人工知能(AI)が加って、 ソフトウェア・エンジニア向けに機械学習やディープラーニングに関するワークショップもありました。

 開催初日11日の日曜は、プログラマーやデザイナーのチームがプログラミングに没頭するハッカソンが開催。週末開けで月曜の13日から会場になったのは、観光客で賑わうウォーターフロントを背景にしたホテルのハイアット・セントリック・フィッシャーマンズワーフ・サンフランシスコです。今年の話題は、初めて議題に導入されたAIについてのワークショップや講演。アマゾンのエコー、ディープラーニング、AIウェッブサービシズ、ビッグデータなどが議題に上がり、会場は盛り上がりました。先頭はロサンジェルスのリバーマン・ソフトウェア(Lieberman Software)で働くエミリー・ラムさんがワークショップの開催。 ラムさんはUCLAを卒業後、アマゾンのアレクサを使って、プログラミングのコンテスト、ハッカソンに勝ったことが3回ある覇者なんです。彼女が働くリバーマンは、サイバー攻撃を自動に防ぐシステムを誇るセキュリティ会社です。ディベロッパーたちはラップトップを会場に持ち込みつつ、彼女の講演とスライドを貪るように見ていました。アマゾンエコー、アマゾンタップやドットをカスタム化して、アレクサのアプリをパブリッシュすべく、皆、作業に熱中されていました。

 午後からはオーストラリアでピザを携帯から自動化でオーダーできるシステム構築で伸びた ThoughtWorks社から、スティーブン・ロゥ氏が講演者を務めました。ソフトウェア・エンジニアがどうやってマシーン・ラーニングを開発に適応すべきなのかに関し、話しました。続いて、AI開発で知られるBuilt.io の技術市場開発部長のパーテイフ・パテル氏が自動化された業務を行うアプリケーション・ソフトウェアのボット開発を含め、AIの利便性などについてです。彼はロボティックスやレースカーに関する技術でも知られています。 ちなみにボットとは、人と会話したり、人の手を煩わせることなく、数倍も高速でネット上のデータを集めて分析したり、自動的に業務を実行します。日が暮れかかった4時には、キャプトリシティ社のマシーン・ラーニングを率いるラメッシュ・シドハーンが医療用画像を機械学習で分析した経験を踏まえ、人工知能の活用などを語りました。

 翌日14日から会場は、ホテルからエンバカデロにあるピア27の埠頭のクルーズシップ・ターミナルへ、移りました。 オラクルのクラウド・プラットフォーム、ジャバスクリプト、チーフ・テクノロジー・オフィサーによるワールド・コングレス、そして企業の展示で賑いました。中でも目立ったのは 顔を認識し、性別と年齢、気分を即座に分析するマイクロソフトのリアルタイム・クラウド・インサイツなど。今年はディープラーニングやAIを元にサービスを提供するベンダーが増えました。最終日の15日にはソフトウェア開発事業に携わる経営陣の会議だけでなく、バーチュアル・リアリティ(VR)、仮想現実(AR)や、チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)の会議も開かれました。  

 別件ですが、グーグルがAIへ貢献度の高いテンソーフローの会議を本社のマウンテンビュー市で開きました。数万台のサーバーをまるで1台のスーパーコンピューターとして扱うAIの開発に適した、テンソーフロー(TensorFlow)の開発者会議です。 シリコンバレーは今、AIに関する会議が鰻登りで増えています。

投稿者: Ayako Jacobsson

2017.02.01更新

          Drew

  グーグル、アップル、マイクロソフト、ボックスとクラウドでビジネスを行う会社は多いですが、 そんな中でサンフランシスコ本社で未上場のクラウド・ストレージ会社ドロップボックスは、年間売上げが10億ドルを突破する見通しと発表しました。マサチューセッツ工科大学の学生だった現在33歳のドリュー・ヒューストン氏が2007年に同窓のアラッシュ・フェルドーシ(31)氏と始めたのが同社です。 ヒューストン氏は 昨年夏、現金収支が黒字化したことを既に公で述べています。

  昨日の1月30日にユダヤ人近代博物館で、仕事仲間と何処からでも共同作業できる 21ヶ国語対応のドロップボックス・ペーパー(Dropbox Paper: https://www.dropbox.com/paper)と、ダウンロードしなくてもテラバイトのデータにアクセスし、ファイル検索も可能なドロップボックス・スマート・シンク(Smart Sync:https://www.dropbox.com/business/smartsync)を発表。私は特にこのパソコンのメモリーの容量不足にならないスマート・シンクが気に入りました!でも、このサービスを使うにはもちろんお金が。五人までのユーザーのスタンダードだと、月額12ドル50セント、同じく五人までですが、チーム向けに事務会計のサービスが加わったアドバンスドが20ドル、そして大企業向けのエンタープライズという3つの料金体系になっております。詳しくは以下のサイトをご参照下さいね。(https://www.dropbox.com/ja/business)  

現大統領の移民政策は不支持

  ベータ版から本格的な製品化を公にされたその後、「ユーザーの47%が米国外」と、ヒューストンCEO (最高経営責任者)と外国人記者との質疑応答が始まりました。 今ではヤフー、ナショナル・ジオグラフィックス、ニューズ・コーポレーション、エクスペディア、カヤック、ハイアットホテル、アイスクリームのベン&ジェリー、アンダーアーマー、スポティファイ、インヴィジョンなど20万社がドロップボックスを有料で使っています。世界の5億人が使っているそうで、「大企業から二人だけのカフェのオーナーも」と幅広いユーザー層に支えられているのだとか。特に欧州やメディア企業関連でドロップボックスのユーザーが多いそうです。日本も好きだそうで、「数ヶ月前に行ったけど、また行くよ !」

 そんな世界的なシリコンバレーの会社ですから、イスラム圏7カ国の方々の米国入国を90日間禁止したトランプのエグゼクティブ・オーダー(大統領令)を「 ドロップボックスでは支持しない」とヒューストンCEO。共同設立者のフェルドーシ(31)氏の出身がイランですから、とても心配されていらっしゃるようでした。「社員を守るために、社内にリーガルチームを作りました。我々のチームは密接ですし、社員の家族はとても大切ですから」との心配り。そしてトランプ米大統領との米国における価値観の違いも述べました。共同設立者のフェルドーシ氏は長らく同社のCTO (最高技術責任者)を務められていたのですが、最近フェルドーシ氏はドロップボックスのCTOの座を降りられました。

今は資金調達の必要なし  

 業績が上がり、同じクラウド・ストレージサービスでライバルのボックス (Box)が2015年にニューヨーク証券取引所にIPO (市場公開)しているので、記者たちの質問が「何時上場するんですか?」と矢のようにヒューストン氏に飛び交います。しかし、当然のことながらはっきりした回答はございませんし、具体的なデータも出ません。「ビジネスが健全に伸びている時、 素晴らしいの は自分たちの時間軸で市場公開へ向けて柔軟に対応できる」との優等なご回答。フェイスブックのマーク・ザッカバーグ氏とも友人であるヒューストン氏は、かつてアップルのスティーブ・ジョブズ氏から「ドロップボックスを買いたい」と言われたそうです。その申し出を一蹴された彼は、これからシリコンバレーの次のレジェンド(伝説的な人物)に成長されていかれるのでしょうか?

          journalists

 

投稿者: Ayako Jacobsson

2017.01.26更新

           Ford

 1990年からサンノゼ市で毎年開催されているシネクエスト映画祭。この映画祭が凄いところは映画の出展がパソコンで出来、2月28日から3月12日までの開催中はパソコンで出展された映画が見れることです。今年はCinequest Film and VR Festivalと題し、「バーチャル・リアリティ作品も入り、ノミネート作品などが昨年の365から504に増えました」と、シネクエストの共同設立者のハーフダン・ハシ—氏。バーチャル・リアリティ対応の映画は未だ少ないですが、VR映画製作に関する講義も行われるそうです。3月にグーグルアースによる東京の街からヨセミテ、イタリアなど世界を駆け巡るVRやオールケミー・ラボのロボットが人間の仕事をするようになったらというジョブ・シュミレーターなどのバーチャル・リアリティ映像がサンノゼのダウンタウンにあるフェアモント・ホテルの会場で体感出来ます。
 自宅でネットからダウンロードして、映画が自由に見れるものの、ベイエリアにはセレブが溢れるので、訪れてみると楽しいかもしれません。以前ハリソン・フォード氏がシネクエストで革新的で影響力のある個人に与えられるマーベリック・スピリットアワードを受賞した時に、最初480ドルの週給を500ドルに値上げした話などで盛り上がりました。28回目の今年はシャーリー・マクレーン、アマンダ・セイフライド、ダニエル・ブリュールなど、俳優がベイエリアにやってきます。映画制作者だけでなく、映画好きな人々が50カ国以上から10万人がサンノゼの街中に集まるそうです。ハシ—氏によれば、今年は「サンノゼ市だけでなく、(サンノゼから43キロメートル北で、オラクルやテレビゲーム会社のエレクトロニック・アーツなどが本社を置く)レッドウッド市でも上映」されるそうです。
 シネクエストの後援企業はグーグル、キャノン、HP、パナソニック、シスコ、アドビ、 AT&T、カイザー、サムソン、CNNのVR, ユニティ、サンノゼ市、ヤルプなどで、毎年増えているようです。

            Cinequest

投稿者: Ayako Jacobsson

2017.01.19更新

 ラスベガスで1月5日から8日に開催された(メディア向けは1月3にから)のCES 2017は、例年とは違う色々な基調講演や出展がありました。でもその前におっと!とびっくりしたのは早朝3日に飛ぶ前にサンノゼ空港で、CES 2017にも展示されていた、AIロボットに遭遇したことです。人工知能が現実に普及していることに人々が気づくのより、実際に使われているのが本当に早くなっているようです。

     AIrobot

 サンノゼ空港でおカッパ頭のAI女性マシーンに遭遇。それから、飛んでラスベガスに着くと例年とはCES 2017の参加企業が多いに様変わりしておりました。フェイスブック、グーグル、アマゾンのアレクサ、マイクロソフト、AOL、スナップチャット、ツイッター、ダンキンドーナッツが参加。それだけでなく、船旅のカーニバル・クルーズCEOやプリンセス・クルーズ社長 がロイヤル・プリンセスなどにサービス向上のため乗船が早くなり、客室の鍵にもなるウェアラブルのオーシャン・メダリオンを2018年から導入すると発表したのです。何かハード企業とパートナー化したソフトウエア企業の結婚しての活躍ぶりが本当に目立つんですよ!

 ダンキンドーナツ は会話や注文ができる人工知能(AI)の仕組みを作る必要性を訴えていました。 そして、AIに力を入れているNVIDIA のジェンスン・ファンCEOがトップを切って基調講演を行いました(http://www.nvidia.co.jp/object/ces-2017-jp.html)。シリコンバレーに本社があるNVIDIAはAI やゲーム対応で、株価が1年で3倍に伸びたそうです。同社はアウディと自動運転カーの開発を進めますが、会話型AI のグーグルアシスタントを各製品に導入していました。

 日本から基調講演に参加した日産のカルロス・ゴーン氏はマイクロソフトと提携し、インテリジェントなパーソナル・アシスタントのコルタナ(Cortana)を使い、ネットに繋がるコネクティッド・カーを実現していくことだけでなく、DeNA(ディー・エヌ・エー)と自動運転車の開発を発表しました。 ホンダも、同じようにAIの感情エンジン・HANA (Honda Automated Network Assistant)で運転者の気持ちを人工知能で理解して、コーヒーなどを注文するコンセプトカー、NeuVを出しました。ホンダはソフトバンク関連会社のココロ(cocoro)SBと運転者の感情を理解する HANAの共同開発を行っています。トヨタは今年、水素から電気をつくるハイドロジェンカー ではなく、車を運転する人の志向や気持ちを組むように人工知能を使った愛iという試作車をブースで展示しました。

 大手企業だけでなく、スタートアップもAI関連の製品を多出していました。イギリスのスタートアップのEmotechが出した小さなタイヤのように見えるオリー(Olly)はAI、カメラ、マイクが内蔵されているスマート・スピーカーで、ユーザーの命令だけでなく、感情も分かってくれて、インターネットに接続した自宅内のスマート家電などを制御するそうです。また、VINCIというキックスタータで資金調達を行なっている会社がアンドロイドOSで動くAIのヘッドフォンを発表していました。耳のパッドの内部にモーションセンサーがあって、ヘッドフォンをつけるだけでユーザーの心拍数や動いている程度に応じて、音楽が自動再生される上に、音声認識でも応じてくれます。映像はこちらです。https://www.youtube.com/watch?v=Ien3HrkdUN8 

 ますます、これからの技術的変化を拾ってくれている感のするCESですが、来年のCES2018開催は1月9日から12日です。ラスベガスでお会いできると嬉しいです。今年の読者の方々のご活躍を応援するとともに、こちらのブログも宜しくお願い申し上げます!

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.12.22更新

 ベルリンではテロリストがトラックで繁華街に突っ込み、アンカラでロシア大使暗殺事件が起こり、アメリカでは銃の乱射による死傷者……。こんなことを言ったら怒られそうですが、血で血を洗うのはどんなものかと。辛いことがあって人を憎んで行動すると、そのご遺族や関係者がまた「目には目を」と立ち上がったりして、本当に終わりが無くなってしまいます。私の亡くなった両親が生前良く言っていたのですが「騙すより騙される方がマシ」と。それって「殺すより殺される方がマシ」ってことに、この場合はなるのでしょうか。恨み辛みはさておき、殺されないように逃げてしまうのが一番かと思いますが。

 逃げるといえば、日本で大ヒットした「逃げるのは恥だが役に立つ」というドラマが先日最終回だったんですね。あのほのぼのとした独特の思いやりと、 冷静な計画性がありながらも暖かなムードは、やっぱり良いですよねー。これだけ欧米で殺傷事件が続いていると、概ね平和な日本と比べてしまいます。終戦後、戦争から遠ざかった今の日本社会が得た利点 なのかしらと思ったりもして……。

 で、話は変わってお昼にシリコンバレーの某米銀を訪れたところ、新しいクレジットカードを申請すると約1万5千円分のポイントが貰えるって教えてくれました。こちらのクレジットカードは普通何時でもキャンセル出来るので、「ちょっと申請してみる?」と言われて申請してみたんですね。担当のマネージャーが書類は通ったのか、同僚に電話したところ、相手が「今、やってんの!」「別に怒る必要はないのでは」と彼女が言ったところ、相手は「・・・」と、いきなり電話を切りました。

 日本の会社でこんな対応に出くわしたことがないので、結構驚きました。自由と平和が行き過ぎ、周りに括りがないと相手がどう思うかは全く関係なく、「私、今大変」と、我が道を行き過ぎることになるのですね。日本に居る時は他からの干渉の行き過ぎとかを見て、どんなもんかと思ったものでしたが、うーん。他の人を気にして大事に、そして大切にすることが、不必要な喧嘩、争いや禍いを避けるんだなぁと最近は思ってしまいます……。相手のこと、その家族や友人を思うと人は易々と傷つけられません。まして日本では簡単に武器が手に入りませんし。銃保有大国(4割の米国民がお持ちだとか)に居て 、日本の良い点が良く分かるこの頃です。

 —と、前置きが長くなってすいませんでした。 肝心の本題で、外国で危険に合わない方法ですが、以下はいかがでしょうか? 1) 最初の旅行の行程で、危ない場所をあらかじめネットや知人などに聞いてチェックする。 2) 日が暮れたら、一人で夜出歩かない。 (サンフランシスコで犬をペットとして職場に連れて来る人が多いなと思っていたのですが、危ないところを歩く時の護身用だということです。) 3) ドロボー!など、身を守る旅先の現地語を学んで旅立つ 。 4) 360度常に周りを見渡し、変な人が襲ってきそうになったら、直ぐに逃げる。 5) 場合によっては、躊躇なく財布を与えて逃げ去る。 6) 人混みの少ない場所だけでなく、多いところはテロ回避でこちらも避ける。 7) 地味な服を着る。 8) 万一の場合に備えて、パスポート、ビザ番号、クレジットカード番号とカード会社の連絡先を控える 9) お金は分散化し、大金は持ち歩かず、ホテルの部屋のセイフティボックスに貴重品を置く。 10) スカイプやラインなど緊急時の連絡で安価な連絡方法を学んで出かける。 11)出かける前の現地調査と、現地の知り合いを速攻で作る(AirBnBとかで気の合う安全そうな人を探し初めはそこに泊まり、事情を聞いてから、ホテル等に移動)                    以上、皆さまの安全な旅を考えつつ、思いつくままに書いてみました。参考になればよろしいのですが。では、Bon Voyage!

        (下の写真はベルギーで起こった今年3月のテロ事件後の写真です)

 

          ベルギーのテロ

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.12.17更新

          コンピュータ歴史博物館

            コンピュータ歴史博物館に展示中のグーグルの自動運転車

 シリコンバレーを訪れたら、見逃せないのがマウンテンビュー市にあるコンピュータ歴史博物館ことComputer History Museumです。 NEC、アップル1、DEC、IBM 、Crayのスーパコン、ENIACの一部やゲーム機、グーグルの自動運転車などコンピューティングに関わる展示が充実していて、まさにその名の通りの博物館です。講演やテスラ・モーターズの株主総会などもコンピュータ歴史博物館で行われています。コンピュータの主にハードウェアの歴史を知るには最適なミュージーアムですが、 来年1月28日からは、「MAKE SOFTWARE: CHANGE THE WORLD!」 というソフトに特化した展示も新たに始まり、今まで以上に充実します。  

 展示にはゲームのアプリ、MP3、フォトショップ、MRI、車の事故のシュミレーション・ソフト、ウィキペディア、テキスト、ワールドオブウォークラフトなどのオンラインゲームなどがあり、双方向のタッチスクリーンで遊べるとのことです。展示内にソフトウェア・ラボがあって、コーディングも学べるとか。面白そうですね。さらに詳しくはコンピュータ歴史博物館のURL(http://www.computerhistory.org)へどうぞ。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.12.08更新

          CES

 2016年も残るところ、あと少しとなりました。来年1月20日は、共和党のドラルド・トランプ氏がアメリカ大統領就任式を迎えるんですねー。公職に就いたことが無いトランプ氏の舵取り、一体どうなるのか興味深いところです。 とはいえ、こちら 西海岸からですので、まずはラスベガスを含む 技術イベントを着実に拾っていきたいと思います。 で、以下は2017年1月のイベント情報です。まず幕開けは例年大掛かりなラスベガスのCESからでございます。

 1月5日 から8日まで一般公開されるCES 2017。 メディア向けでは 既にお正月の3日から開催されております。メディア向け初日のビック・イベントはCES Unveiled Las Vegasです。無理矢理訳すと「見せちゃいましょう、ラスベガスのCES」という感じになるのでしょうか?今年の技術トレンド、企業の新製品発表だけにとどまらず、ディープなイベントも結構あります。「AIを使って、まるで人間のように運転する為に業界のアライアンス が大切(Artificial Intelligence for Autonomous Driving: State of Technology, Breakthroughs, and Why Alliances are Valuable)」とか、有料、無料のイベントが一杯です。

 ラスベガスからベイエリアに飛んで帰ると、1月11日から12日には「AI Frontiers Conference(人工知能フロンティア会議)」がサンタクララ・コンベンションセンターであります。AIのトップを走るグーグル、フェイスブック、アマゾン、百度、ファーウェイ、テスラなどからデータ・サイエンティストがスピーチします。開催2日目には、AIに関する特訓もあるようです。 一方、サンノゼのファースト・ストリートでは「企業向け人工知能」というテーマで1月26日、ミートアップがありますよ。巨大にデータが増えた今日、さらにインテリジェントなシステムが現出しつつあるけれど、それを活かしたアプリで成功しているものは少ないことが討議されます。 以上、酉年に入った来月のイベント情報でございました!

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.12.01更新

 東京からやって来て下さる同僚の方をお持てなししたい。だけど土日しかシリコンバレーをご案内できない。そんな場合の拙いお助け情報として、本日のブログを上梓致しました。お役に立てば良いのですが。     

          SVmap

●マウンテンビュー市(スタンフォード大学のあるパロアルト市の側)
GoogleはGoogler が友達でないと敷地内はオッケーでも建物内には入れない(結構警備が厳しいです)のですが、ミートアップがあると入れるので、その辺チェックしてます。ただ、グーグルでのミートアップは週末にないし、週末は人も居ず、訪問は建物というかキャンパスだけになってしまいます。
ちなみにグーグルはSFにもあちこちのビル内にオフィスがあるのですが、やはり知り合い関係か、イベント参加になってしまいます。グーグル本社はGoogleplexと言われ、 1600 Amphitheatre Pkwy, Mountain View, CA 94043にあります。

グーグル本社の隣にあるのが、Linkedin(リンクトイン)です。$26.2 billionでマイクロソフトに買われた同社の所在地は2029 Stierlin Ct, Mountain View, CA 9404です。元本社ではないのですが、リンクトインの1階はサンフランシスカンの為にオープンスペースになってます。だから知り合いが居なくても、1階でコーヒー飲んだり、大きな机の群れが椅子と一緒に並べてあるので、パソコンで作業できます。こちらの住所は222 2nd Street; San Francisco, California 94105で〜す。

グーグル本社側な会社にはシアトル近辺からやってきたマイクロソフトのシリコンバレー・キャンパスがございますよ。フリーウェイの101からも同社所在地が見えます。

● メンローパーク
元サンマイクロシステムズの広大なキャンパスを買い上げたフェースブックは現在、 ツアー無しというか、残念ながら決行されていないのでございます。以前はあったんですがね。

●サンフランシスコ
GitHubは治安の比較的良い海側の、 サウスビーチにあるAT&Tパーク側の同社の住所は88 Colin P Kelly Jr St, San Francisco, CA 94107です。

ちょっと危ないサンフランシスコ市のテンダーロインにあるのはTwitterです。同社も場所柄、非常に警備が厳しいのですが、1階にはスーパーがあっては入れます。ツィッター・ビルの内部に上がるには友人関係か、招待状、イベント参加が必須でございます。住所は1355 Market St #900, San Francisco, CA 94103です。

●サンフランシスコ・ソーマ(南のマーケット)地区
Twillio (住所:645 Harrison St SF 94107)は1階の守衛さんを通って、2階に上がってピンポーンすると、中に入ってちょっと見出来る可能性大です。ソーマにある企業はリラックしてて、オープンマインドな人が多いのですが、同じ住所にある(?あった?)バンで人々を通勤時に運ぶchariotは、大手カーメーカーのフォードに2014年設立後2年以内に買収されるというエグジットに成功しました。
ソーマのオフィスーは、スタートアップが多いのですが、皆さまとても優しく親切な方が多いなという、個人的な印象がございます。

追加でクパチーノにあるアップルとかの敷地内にお土産屋(住所:One Infinite Loop Cupertino, CA 95014)があるので、そちらを訪れてシリコンバレー企業の一角を訪れるのも良いかもしれませんね。同社のお土産物サイトは以下の通りです(http://www.apple.com/retail/infiniteloop/)。

投稿者: Ayako Jacobsson

2016.11.23更新

 最近のシリコンバレーはAI流行りで、人工知能関連のイベントやミートアップが目白押しです。9月にグーグル、アマゾン、フェイスブック、IBM、マイクロソフトが人工知能の普及促進団体のPartnership on AIを設立し、10月にはセールスフォースの年次イベント、ドリームフォースでは人工知能をCRM(顧客関係管理)に組み込んだEinstein (アインシュタイン)が出ました。11月7日から3日間はサンフランシスコ(SF)で、AI World (http://aiworldexpo.com)が開催され、好評でした。アマゾンのエコーを使ったアレクサのデモから、マイクロソフトの自然言語処理AIのルイス、そしてグーグルに買収されたAIのスタートアップapi.ai、AIによるロボティックスのデモなど盛り沢山な内容で、現在進行形のAI事業を知るには最適なイベントでした。

 翌週17日にはインテルがArtificial Intelligence DayをSFの目抜き通り、マーケットストリートにあるショッピングセンターの4階で開きました。クラーザニッチ(Krzanich)CEO、上級副社長のブライアント(Bryant)さんなどエグゼクティブや多くの著名ジャーナリストが集まった会場で、AI向けのプロセッサやアクセラレータ、コンパイラーなどを発表しました。インテルはAIを実行するデータセンターのサーバーの97%を占めているそうです。しかし、それ以上に驚きの発表はインテルとグーグルの提携です。グーグル側がAIのソフトウェアともいえる、C++やパイソンなどでニューラルネットワークを構築できるテンソーフロー(TensorFlow)の開発を進めていく戦略も明らかにしました。ヘルスケアのパネルディスカッションでは著名病院のIT関係者たちの討議に続いて、各産業界へのAIの影響をインテルIoT担当のマッカーソン(McCarson)さんの司会で話し合われました。

               IntelAI

 ベイエリアでのデベロッパー向けのミートアップでも、AIのイベントが増えてきております。シリコンバレーの百度のAI研究所では、リンクトインやセールスフォースとディープラーニングの重要責任者たちがパネルディスカッションを行いました。

               Baidu

 1956年にダートマス大学助教授のジョン・マッカーシー氏が人工知能の名付け親だそうですが、コンピューティングパワーが向上した上に安価になり、同時に言語理解が進み、深層学習のディープラーニングで最近一挙に盛り上がっている状況です。自動運転だけでなく、 ワシントンポストがリオ五輪の試合結果を人工知能でツィッター配信したり、株式市場をAIがレポートするなど、様々な分野で使われるようになっています。

 映画で古くは2001年宇宙の旅の人工知能HAL(ハル)、I,Robot(アイ、ロボット)、アイアンマンのJ.A.R.V.I.S.(ジャービス)、Ex Machina(エクス・マキナ)とか色々ありましたが、これからAIはどんな方向で使われていくのでしょうか。デジタル化が進み、皆がスマホを持つようになり、データ集めが簡単になっている昨今、討議を進め、考えながら、人に優しく、明るいAIを目指したいものです。

投稿者: Ayako Jacobsson

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